インターネット接続で pcAnywhere を使用する方法
インターネット接続は別の種類のネットワーク接続です。 インターネットでは、ネットワーク上のコンピュータ間でデータ転送を行うプロトコルとして、高速で強力な TCP/IP が使われます。 インターネットは世界中に広がった TCP/IP ネットワークと言えます。 インターネット上で pcAnywhere を使うには、セッションに関与する両方のコンピュータに TCP/IP ネットワークプロトコルがインストールされている必要があります。 すでにインターネットに接続している場合、TCP/IP はご利用のインターネットサービスプロバイダ (ISP) によってセットアップされています。 まだインターネットに接続していない場合、インターネットサービスプロバイダ (ISP) と契約する必要があります。
接続の設定
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以下のいずれかの方法でインターネットに接続します。
インターネットサービスプロバイダ (ISP) を介したダイヤルアップ PPP (Point to Point Protocol) インターネットアカウント
インターネットと直接接続する内部 TCP/IP ネットワーク
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インターネット接続を開始するために、次のいずれかを行う。
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ダイヤルアップ接続をご使用の場合は、手順 2 に進みます。
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他のプログラムを使用してインターネットにアクセスする場合は、手順 3 に進みます。
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ダイヤルアップネットワークでインターネット接続を開始する
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サービスプロバイダに連絡し、インターネットアクセス用のダイアルアップ PPP アカウントを取得します。 プロバイダの指示に従って、Windows 9x または Windows NT ダイヤルアップネットワークプログラムを設定します。 プロバイダから通知された「ホスト DNS サーバーの IP アドレス」を書き留めておいてください。この情報はあとで必要になります。 ダイヤルアップネットワークプログラムは、インターネットプロバイダおよびインターネット自体とのモデム接続を処理します。
ホストとリモートの詳細な設定手順については、この文書の「pcAnywhere TCP/IP ホストとリモートの設定」を参照してください。
以下の手順に従って、ダイヤルアップネットワーク接続中の Microsoft WinSock プロキシクライアントを無効にしてください。
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[スタート]ボタン -[設定]-[コントロール パネル]とクリックします。
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WSP クライアントのアイコンをダブルクリックする。
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[WinSock プロキシ クライアントを有効にする]のチェックマークをはずす。
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[OK]ボタンをクリックする。
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確認されたらコンピュータを再起動する。
別のプログラムでインターネット接続を開始する
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ダイヤルアップネットワークには、インターネットプログラムの実行時にインターネット接続を開始するように促すオプションが含まれています。 このオプションはデフォルトではオンになっています。
電子メールプログラムや Web ブラウザなどのインターネットアプリケーションを実行すると、ダイヤルアップネットワークプログラムが起動し、サービスプロバイダにダイヤルするように促します。接続すると、インターネットアプリケーションはその機能を実行するために必要な情報をインターネットからダウンロードし始めます。この場合には、この時点ですでにインターネットに接続されているため、pcAnywhere に接続を実行させるのではなく、ユーザーが手動で pcAnywhere 接続を開始できます。
ホストとリモートの詳細な設定手順については、この文書の「pcAnywhere TCP/IP ホストの設定」と「pcAnywhere TCP/IP リモートの設定」を参照してください。
pcAnywhere TCP/IP ホストの設定
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Symantec pcAnywhere を起動する。
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pcAnywhere マネージャで[ホスト]をクリックする。
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[ネットワーク, ケーブル, DSL]アイコンを右クリックして、[プロパティ]をクリックする。
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[TCP/IP]にチェックマークを付け、その他の項目はチェックマークをはずしたままにする。
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[OK]ボタンをクリックする。
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[ネットワーク, ケーブル, DSL]アイコンをダブルクリックする。
pcAnywhere の[ホストの状態]画面がタスクバーに最小化されます。
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pcAnywhere タスクバーボタンをクリックして、pcAnywhere の[ホストの状態]画面を表示させる。
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[pcAnywhere 待機中]ウィンドウにホストの IP アドレスが表示されます。
リモートの設定で使うため、このアドレスを書き留める。
pcAnywhere TCP/IP リモートの設定
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pcAnywhere マネージャで[リモート]をクリックする。
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[ネットワーク, ケーブル, DSL]アイコンを右クリックして、[プロパティ]をクリックする。
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[接続情報]タブで、[TCP/IP]にチェックマークを付ける。
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[適用]をクリックする。
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[設定]タブで、ホストの IP アドレスを所定のフィールドに入力する。
ホストの IP アドレスが不明の場合、インターネットプロバイダまたはローカルネットワークの IP アドレスのサブネットアドレスを .255 に変更して入力することもできます。
このフィールドを空白のままにした場合、pcAnywhere はローカルの TCP/IP ネットワークで検索します (ネットワークが 1 つ存在している場合)。
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[適用]ボタン -[OK]ボタンとクリックする。
技術情報: TCP/IP アドレス指定に関する追加情報
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TCP/IP はプロトコルと呼ばれるネットワーク言語です。 このプロトコルは指定された場所に要求を送信し、その場所へのトンネルを開いてデータを送信できるようにします。 統一性を維持するために、インターネットでは TCP/IP のみがプロトコルとして使用されています。 仕組みを構築し、インターネット上の無数のコンピュータに対応するために、Internet Assigned Numbers Authority (IANA) はナンバリング方式を作り上げました。 郵便局では郵便を配達するときに住所で場所を特定しますが、インターネット上でも同様に、IP アドレスを使って場所が特定されます。
IP アドレスは 4 組の番号で構成され、次のような形式で使用されます。 xxx.xxx.xxx.xxx最後の組の数字が「サブネット」と呼ばれるもので、コンピュータのアドレスとして使用されます。通常の住所では番地に相当します。 その他の 3 組の数字はサービスプロバイダがインターネットにどのように接続されているかを表します。通常の住所では、州、市、郵便番号に相当します。
pcAnywhere では、255 というサブネットアドレスを使って、特定のサイトアドレスをスキャンし、pcAnywhere ホストを探すことができます。 たとえば、リモートの[設定]画面に「208.146.49.255」と入力すると、pcAnywhere は 208.146.49.0 から 208.146.49.255 までのすべてのアドレスをスキャンして、pcAnywhere ホストを探します。 次に、pcAnywhere は見つかったホストを一覧表示します。 ホストコンピュータの名前を選択して、[OK]をクリックすると、そのホストに接続できます。 この方法には、次のような欠点があります。
最初の一覧が表示されるまでに時間がかかることがある
接続に応じて、接続待ちのタイムアウトエラーが発生することがある
黒い画面が表示されることがある
リファレンス
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TCP/IP 接続に関連する pcAnywhere の問題について詳しくは、次の文書を参照してください。
オペレーティングシステム: Windows 7, Windows Vista, Windows XP, Windows 2000, Windows 98, Windows Me
最終更新日: 2013/03/23